未来へ続く物語の記憶 November-I

グリィナ夫妻とあそぼう! Part.1


【11/1 木曜日 見回り体験組】


メンバー:グリィナ夫妻、閃吏、ユーア、ウリオス、エルアノ

土日は主人公組がお泊りで一緒に過ごすので、せっかくだからということで日別でメンバーを分けて交流することになりました!

 

リアス
リアス

悪いな

 

シオン
シオン

ううん、気にしないで。気が気じゃない状態だと案内とかもお互いに全力で楽しめないでしょ?

 

ユーア
ユーア

任せるですっ!

 

エルアノ
エルアノ

その分、土日はおうちで全力で楽しませてあげてくださいな

 

ウリオス
ウリオス

西地区中心に行くからよ、面白そうなもんあったら土日で遊べるようにいろいろそろえておくぜ!

 

カリナ
カリナ

あら……スゴロクなら準備がありましてよ?

 

レグナ
レグナ

それは今回はやめておこうかマイシスター、あれはやばい

いざ出発!

 

エイリィ
エイリィ

よろしくね!

 

セフィル
セフィル

お世話になるよ!

 

シオン
シオン

えっと、よろしくお願いします

 

ウリオス
ウリオス

道案内なら任せな!

 

エイリィ
エイリィ

わぁあ頼もしいねぇっ! よろしくお願いしますっ!

 

ウリオス
ウリオス

エシュトの周りを行きながら西地区方面へ向かうって感じにするぜ

 

エイリィ
エイリィ

ありがとう! 日本だとこっち側普通に歩いて大丈夫なのっ?

 

エルアノ
エルアノ

あら、そういうわけではございませんわ

 

ユーア
ユーア

この通行証を持ってるですっ!

 

シオン
シオン

毛の中から通行証……氷河さんが喜びそうな光景だ……思わずシャッターを切っちゃった

身内への体裁だけは守りたかった

エシュトの見回り範囲外でさりげなく争い鎮静や人助けもしている一行

 

シオン
シオン

えっと、この件はこれで大丈夫ですか?


通行人「あぁ、ありがとう! 助かったよ」

シオン
シオン

いいえ、お気をつけて

 

エイリィ
エイリィ

わぁあ……すごいねぇ、かっこいいねぇ! いつもこういう風にお手伝いしてるんだ?

 

エルアノ
エルアノ

見回りは順番がありますが……エシュトの生徒ですから、おやすみの日でも出逢ったらお手伝いさせていただいていますわ

 

エイリィ
エイリィ

かっこいいなぁ! クリス――じゃなかった、刹那もやってるの?

 

エルアノ
エルアノ

えぇ、もちろん――

 

クリスティア
回想クリスティア

もふガエルー。うさぎっ!

 

エルアノ
エルアノ

……そう、ですわね

 

シオン
シオン

絶対自由だったんだろうなぁ……

ポジティブ夫妻

 

セフィル
セフィル

デパートまで結構歩くものだね……!

 

シオン
シオン

あっ、ごめんなさい、疲れちゃいますよね!?

 

セフィル
セフィル

いやっ、芸術家たるもの体力は必要さ! いい体力づくりになりそうだ!

 

エイリィ
エイリィ

ガーデニングもいっぱい体力使うからね! 向こう帰ったら歩くようにしようよセフィルっ!

 

セフィル
セフィル

あぁ!

 

ユーア
ユーア

 

ユーア
ユーア

ポジティブですっ

デパートにやってきました

 

セフィル
セフィル

ここはビーストも入って大丈夫なのかい?

 

ウリオス
ウリオス

規制線の上に作られてる建物だからな! こういった場所は一緒に楽しめるってこった!

 

エイリィ
エイリィ

わぁぁあ! 日本って素敵だねぇ! フランスだとまだほとんどないから嬉しいな!
あっ、おもちゃ売り場とか見て大丈夫かな!?

 

エルアノ
エルアノ

もちろんですわ。土日に遊ぶものをたくさん見ましょう

 

セフィル
セフィル

これは素晴らしいな……うーん、でもこっちの方がいいだろうか……

 

エイリィ
エイリィ

おもしろそうなのいっぱいあるねぇ……悩む!!

 

シオン
シオン

あ、悩んだ時の解決法ありますよ

 

エイリィ
エイリィ

わぁっほんとにっ!

 

ユーア
ユーア

簡単ですっ!

 

ウリオス
ウリオス

とりあえず怪我の可能性が低いものだな!

 

エイリィ
エイリィ

うちの弟がほんとにごめんね……

君たちと出逢えてよかった

おもちゃは買えたので食品コーナーへ

 

シオン
シオン

こういう系のクッキー好きだよね

 

ウリオス
ウリオス

このアメだったら旦那もまぁ行けるっつー感じだったよな

 

エルアノ
エルアノ

お餅系は好みませんよね

 

ユーア
ユーア

このシリーズは気に入ってくれたですっ!!

 

セフィル
セフィル

向こうにいたとき刹那が好んでいたものばっかりだ!

 

エイリィ
エイリィ

やっぱりみんなよく遊ぶからいっぱい知ってるねぇ

 

ユーア
ユーア

遊ぶからじゃないですっ

 

セフィル
セフィル

 

ユーア
ユーア

みんな氷河のこと大好きですっ。もちろん炎上たちも! でも、いろんなものを抱えてても、全部平等に楽しくしてくれる氷河が一番大好きですっ

 

エルアノ
エルアノ

ささやかなものでも喜んでくれますわ。”また作って”という笑顔は忘れられません

 

ウリオス
ウリオス

菓子食ったときもすげぇ幸せそうでなぁ。旦那もそれ見るとすげぇ喜んでくれんだよ

 

シオン
シオン

あは、それ見たくてなんか頑張っちゃうよね

 

エイリィ
エイリィ

……

 

セフィル
セフィル

……僕らの弟妹は素敵な友人に逢ったね、エイリィ

 

エイリィ
エイリィ

……うんっ


 目の前の女からかまされる突きをかわし、懐に入り込む。
 それに反応したそいつは、でかい帽子が落ちないように手で押さえながら後退。そのスピードよりも早く入り込み、短刀を首に向かって切り上げた。

「……っ!」
「足元がお留守だぞ」

 なんて言えば、警戒心はすぐさま足元へ。目に見えての行動を起こさないのは成長だが、目がしっかりと動いたのは見逃さなかった。それにわざとらしく口角を上げてやると、しまったというような表情になる雫来。恐らく足はフェイントだと思ったんだろう。足に行った警戒心は全身へと移動していった。
 関心半分、まだまだという思いが半分。笑みはそのまま、口を開いた。

「だから言ったろ」
「え……」

 足元がお留守だと。

 そう呟いて。

 即座にしゃがみ、一瞬反応が遅れてしまった雫来の足を思い切り払ってやる。

「っ、きゃあっ!!」

 ドタンと痛々しい音には目もくれず、体制を立て直される前に魔力を練って。

「――っ!!」

 倒れてもなお帽子を押さえていた彼女の周りに、逃げ場のないように刃を展開。
 一ミリでも動けば串刺しであろうその刃達に息を飲んだ雫来に再び笑って。

「ここまで多ければ自慢の柔軟さでも対応はできないな?」

 そう、言ってやれば。

「……こ、降参、です」

 エシュトに入ってから更新中の勝利記録を、またひとつ更新し。
 最近では柔軟になってきた口角を上げた。

 そうして勝利に浸るのもつかの間。

「や、やっぱり防御魔術とかあると便利です、かね?」
「だろうな。ひとつでもあればあの場所から抜け出すことはできるだろ」

 次の対戦相手の出番だからと雫来と共に観覧席へ。
 歩きながら問いに答えてやりつつ、目的の場所へと歩いていく。

「な、波風くんみたいな、風とか、ってどうですかね」
「あぁ……コントロールできるようになれば刃を跳ね返して防御と同時に攻撃にもなるしな。慣れるまで怪我必至だろうが」
「うーん……」
「純粋にただ怪我をせず持ち直しにするか、今後を見越して攻撃手段としても使えるようにするか。それで選択肢が変わる」
「そ、うですね!」

 話している間に同級生達に囲まれてうきうきとしているように体を揺らしている恋人を捉え、自然と頬が緩む。それに気づいた雫来が、自分の聞きたいことは終わったのかそちらに話題を持って行った。

「制作中、ですね!」
「あぁ」
「し、明々後日でしたっけ、渡すの」
「そうだな。土曜の夜に泊まりに来るから――」
「今日を入れて二日ほどで仕上げなければなりませんわ」

 後ろからかかった声にそちらを向くと、話に入ってきたカリナと、その腕に抱えられている本日の幼なじみの対戦者、ユーアが。
 俺が振り返った瞬間にユーアはカリナの腕から飛び出し、俺の肩へ。重さに少し体を傾けながら、また歩いていく。

『大急ぎで作らねばならないですっ』
「悪いユーア、もう少しボリュームを下げてほしい」
『小声でですかっ!』
「何故ボリュームを上げたんだろうな?」

 耳がいてぇわ。
 恐らく道化同様コントロールは無理だと早々に諦め。

「まぁ多少急ぎではあるとは思うが。あとはハロウィンの入れる写真だけ決まればすぐだろう」

 そういう作業はノリノリでやる分早いし。
 どんなに遅くても本人達が泊まりに来るまでは終わると言って、またバカでかい声で「安心です」と言うユーアを肩に乗せたまま恋人の元へ。

「…!」

 その恋人は俺なのかもふもふの気配なのかどっちかはわからんが何かを察したらしく、ぱっとこちらを向く。どうか自分であれと願いつつ、近づいていき。

「♪、♪」
「選別は終わったか」
「うんっ」

 他のメンバーから渡された写真を持って嬉しそうに頷くクリスティアの隣へと座る。ユーアが肩から降りていってから、すでに対戦を終えているクリスティアを膝へ。
 顔を見なくとも雰囲気で嬉しそうな恋人は俺に寄り掛かって写真を見せてきた。

「よく撮れてますわねぇ」
「珍しく氷河の視線の合った写真も多いぞ」

 クリスティアの隣に座っていた祈童が詰めてきて、自分が持っていた写真を見せてくれる。数枚の写真の中には、クリスティア。

 ――あぁ、本当に。

「何年振りかに見たなこの視線の合った写真」
「絶対そんなことないでしょうよ」

 そんなことあるだろうよ。見ろお前の兄貴。見事に噴き出したぞ。

「愛原残念だったな、波風が証人だったようだ」
「ちゃんと私が撮ったものでもありますよ視線の合うものが!」
『愛原サンのは視線合わせたやつでしょー』
「このメンバーの中で私の味方いらっしゃいません??」

 すげぇな見事に静かになった。

 地団太を踏み始めるカリナにクリスティアと共に笑いそうになりつつ。

 全員が笑っている写真の中を見て、微笑みながら。

「あとはるまたちにも写真もらうー」
「あぁ」
「そのあといっしょにメッセージ…」

 ね? と笑うクリスティアをそっと抱きしめて。
 これからアルバムとなる、まだまっしろなノートをそっと撫でた。

「♪、♪」
「あとはメッセージだけか」
「うんっ」

 上機嫌に体を揺らすクリスティアにほほ笑んで、朝とは違って膨らんだノートへと目を映す。

 星空を思わせる紺色の表紙。
 そこのタイトルには、クリスティアの字で「エイリィ・セフィルへ」と書いてある。

 文化祭で彼女がもらったノートのその文字を指で辿ってから、そっと。
 彼女が言うメッセージを描くために、表紙をめくった。

 今週の日曜には日本を出ることになった義姉夫妻。
 思った以上に何か特別なことということはできなかったのは多少悔やまれるが、それでも本人達は楽しかったと言うし、それはそれでよかったということで、次回また、特別な「何か」を頑張ることに決め。
 まずは今回、最後にもう一つ思い出をということで。

 クリスティアが、アルバムを贈りたいと。文化祭で小さくこぼした。

 当初は収録するのは文化祭の写真だけだったが。

「文化祭とハロウィン半分にしたのか」
「うんっ」

 つい昨日のハロウィンも一緒に遊んだので、その写真も追加することになり。
 A4サイズのそのノートには、詰めた分所狭しと写真が貼られていた。

 メッセージを描く前に、一ページ一ページ丁寧にめくって、中身を確認していく。

 文化祭のところ。
 俺とレグナが並んで歩いている後姿が映っている。撮影はカリナあたりだろう。

「エイリィたちと撮った写真より、わたしたちの方が多いけど…」
「あぁ」

 次。
 これも文化祭。陽真と武煉がピアノを連弾している写真。

「振り返りが楽しいからいいんじゃないか」
「ならいい…」

 その次はハロウィン。祈童とティノが笑って何かを見ている写真。

「ここらへんのメッセージは俺達だけでいいのか」
「リアス様のが喜ぶ…」
「そうか」

 次。
 ウリオスと閃吏がユーアを取りあっているように……。

 待とうか。

 一度めくっていたアルバムを閉じて。

 首を傾げて顔だけこちらを向いたクリスティアを持ち上げ、体も対面させる。

「いちゃいちゃタイムはあとで…」
「それはきちんと頂くが」

 そうでなくてだな。

 しっかりと目を見据えて。

「クリスティア」
「はぁい」

 紡ぐ。

「アルバムの内容が妙にBLっぽさを感じるのは俺だけか??」

 おい目を逸らすな確信犯じゃねぇか。

「話し合おうかクリスティア」
「リアス前半しか見てないから、ほら…そう思うだけ…」
「リアスの目を見てしっかり言え」
「いやあの…喜ぶと思って…」
「これで喜ぶのはお前らヒト型女子組だけだろうが」

 むしろどうすんだエイリィがそういうの苦手だったら。
 即座に頭の中で「大丈夫だよ!」と義姉の声が聞こえた気がするけども。あいつも愛に偏見がないのも知っているけども。

「……もう少し平等に写真を貼ろうかクリスティア?」
「ちゃんと平等っ…!」
「どこがだ……」

 呆れながら問えば、クリスティアは今度は自信を持って拳を握り。

「後半は百合っぽくしてセフィルにも喜ばれるような仕様にしてる!」

 そうじゃないんだクリスティア。

「お前あいつらがそういうの趣味じゃない可能性があることも考えろよ……?」
「目覚めるかもしれない…」
「思い出を布教の材料にすんな」
「あたっ…」

 額を小突いてやり、やり直しと言うように前を向かせる。いつもなら恨めしそうに睨んでくるが今回ばかりは自分の方がよろしくないとわかっているらしく。恋人は不服そうではあるものの前を向いて、再びアルバムのページをめくった。

 そうして一枚ずつ、マスキングテープで貼られている写真を丁寧にはがしていく。

「こんなこともあろうかと仮止めだけにしておいた…」
「言われる可能性を見越していたなら最初からやるなお前は」
「違うじゃん…リアス様から見てここはこの組み合わせがいいとかあるかもしれないじゃん…」
「俺は却下はするが自ら進んでカップリングを要望したりしないからな??」

 何故お前はそっちの可能性を推した。

「いつか目覚めて自分の推しができるかもしれない…」
「安心しろ、自分達が巻き込まれているBLでは絶対ない」
「GL…」
「俺とお前のNLなら喜んで推すが?」

 おいなんで若干不服そうなんだよ。

「泣くぞ恋人」
「ほんと…?」
「嬉しそうな顔をするな、フォローをしろフォローを」

 なんて笑いあいながら、クリスティアの小さな手がノートを彩っていくのを彼女の後ろから見届けていく。
 あの仮止め状態は本当に冗談だったのか、さすがのセンスでノートに写真を置いていくクリスティア。

「最初からそうしておけば良かったと思うんだが」
「お茶目な恋人になろうと思って…」
「もう少し可愛らしいお茶目で来てほしい」
「お茶目って可愛らしいものじゃないの…?」
「一般的にはな」

 背後から見てもわかるくらいぷくりとほっぺをふくらませる恋人に笑ってやる。
 その頭を撫でて。

 もう大丈夫だろうと、優しく抱きしめた。

「……そんなに緊張しなくても大丈夫だろ」
「…」
「お前が選んだものは全部喜ぶだろうよ」
「…わかってるもん」

 わくわくしながらも、きっと贈ったものが本当に嬉しいか、同じくらい不安で、普段思い出関連ではしない悪ふざけをしていた恋人に。
 優しく言ってやれば、手は止めずに、ほんの少しだけ恥ずかしそうにしながら恋人はすりよってきた。

 そうして、今度は仮止めじゃなく。写真の裏とノートを両面テープでしっかり固定して。

「…笑顔、なる?」

 小さな小さな声で、聞いてきた。

 自信なさげなその声に、見えないとわかっていつつも、優しく微笑んでやって。

「あぁ」

 血の繋がりなんて、ないけれど。

「姉弟なんだ、手に取るようにわかる」

 きっとカリナのような花のような笑顔とはまた違う、弾けるような、子供のような笑顔で。

 わぁっと喜んで、中身をぱらぱらとめくって。

「アルバムを抱きしめて、”クリスティアありがとう”とな」
「…」
「ついでにお前のことも一緒に抱きしめる」
「…うん」

 そうして彼女たちの中で、それも大切な思い出として残っていくんだろう。
 妙に確信があった。

 そんな彼女たちが、もっと笑顔を見せてくれるように。

「メッセージ、気合入れてかかないとな」
「…うんっ」

 願いを込めて。

 最後のページだけは空白にしておきながら、小さな恋人とノートの余白を埋めていった。

『アルバム渡すの楽しみだね』/リアス


グリィナ夫妻とあそぼう! Part.2

【11/2 金曜日 神社組】メンバー:グリィナ夫妻、結、雫来、ティノ、珠唯、ルク】


日本ならではということで神社にお参りへ

 

結

うちは構わないけれど……エイリィさんたちはよかったのか? なんかもっとこう、観光だったりとか

 

エイリィ
エイリィ

西地区とかは昨日十分楽しませてもらったもの!

 

セフィル
セフィル

それに、一番神に近い神社がある街まで来たんだ。ご挨拶させていただかなければ

 

結
結inセイレン

……良い心がけだね

 

エイリィ
エイリィ

 

セフィル
セフィル

なんか雰囲気が一瞬変わったような……?

良い子はゆっくり歩いてね

 

結

祈童神社は立地的にはヒト型のところだけど、神の使いの場所ということで特例的に異種族が自由に出入りできるんだ

セフィル
セフィル

すごい……! 広いな!

 

エイリィ
エイリィ

わぁあっ、初めてだよジンジャッ! ジャパニーズジンジャっ!

 

珠唯
珠唯

あたしもこの格好で見るのは初めてっ! あたしもお参りしていいのっ?

 

結

もちろんさ。主も喜ぶぞ

珠唯
珠唯

わぁいっ!

 

ルク
ルク

……来年はヒトのいないとき見計らって一緒にお参りに来よう……


エイリィ
エイリィ

神社ジンジャってご作法ゴサホウとかあるんだよねっ?

 

雪巴
雪巴

そ、そうですね……! 最初に手を洗ったりとか……

 

ティノ
ティノ

入る前に鳥居のとこでお辞儀とかもあるよねー

 

結

そうだな

珠唯
珠唯

いっぱいあるねっ――あ!!

 

エイリィ
エイリィ

大変だよセフィルっ、珠唯!! 私たちとんだ無礼者になっちゃってるよ!!

 

セフィル
セフィル

急いで鳥居の前に戻ろうっ!!

 

珠唯
珠唯

わぁああごめんなさいごめんなさいっ!!

 

ルク
ルク

走って鳥居の方へ行っちゃいました……

 

ティノ
ティノ

なんだっけ、転ぶと寿命縮んじゃうんだっけ?

 

結

それは墓だな、三人が戻るまで先に手でも洗ってるか

素敵な子たちに出逢えたね

 

エイリィ
エイリィ

鳥居の前で挨拶したしっ、手も洗ったし! いざお参り! なんだけど、これってお願いごとするのかな?

 

ルク
ルク

基本は……お礼、です……

 

セフィル
セフィル

お礼?

 

ルク
ルク

これまで無事に過ごせてきたことの、感謝を……お願いするなら、決意表明、が望ましい、です……

 

雪巴
雪巴

こ、こうします!! みたいな感じですかね?

 

ルク
ルク

です……神様は……お願い事を叶えるところでは本来、ないので……

 

結

さすが蛇璃亜、詳しいな

 

ルク
ルク

代々言われる、ので……

 

セフィル
セフィル

ルクのところも神社みたいなところなのかい?

 

ティノ
ティノ

昔は蛇さんを信仰してたんだよねー

 

ルク
ルク

はい……村を助けてくれたのが大蛇様で……ぼくらにとっては、神様に、近い存在、です……

 

エイリィ
エイリィ

蛇さんが助けてくれたのっ!?

 

ルク
ルク

ハッ……思わず喋っちゃった……

 

エイリィ
エイリィ

じゃあルクのその蛇様にもお礼言わなきゃだね!

 

ルク
ルク

 

エイリィ
エイリィ

ルクをここまで無事に守って来てくれてありがとう!

 

ルク
ルク

……

 

ルク
ルク

龍先輩たちの周り……素敵なひとたちばっかり……

珠唯
珠唯

……よかったねルク

 

ルク
ルク

……うん

 

結

それでは我らが主にもお参りしようか。二礼二拍手、祈りを捧げてまた一礼、だ

 

珠唯
珠唯

え、えっと、みんなにたくさん恩返ししますっ!!

 

ティノ
ティノ

氷河サンがもっと笑顔になるようなアクセサリー作りますっ!

 

雪巴
雪巴

え、えと……! せ、刹那ちゃんも楽しめるようなゲームを探します……!

 

ルク
ルク

刹那先輩が……おいしいって言ってくれるお菓子作り……

 

結

見事に氷河のことばかりだな

 

雪巴
雪巴

刹那ちゃんが喜ぶと炎上くんや華凜ちゃん、波風くんも喜びますからっ!

 

ティノ
ティノ

だから一番は氷河サン!

 

珠唯
珠唯

いっぱい笑顔にするねっ!

 

結

良い心がけだ。僕はその全員のサポートにしようかな

 

エイリィ
エイリィ

私たちのは決まりだね

 

セフィル
セフィル

そうだねエイリィ

 

エイリィ
エイリィ

弟妹や弟妹分に素敵な出逢いをありがとうございます

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