この思い出をアルバムに詰めておこう

 お昼に最後の遊泳を楽しみ、待ちに待った夜。

「さぁ、それではご説明から参りましょうか」

 お風呂には入らず、私服にて月明かりでなんともロマンチックな浜辺へやって参りました。
 目的はもちろん。

「この花火──光花火についてなんですけれども」

 昨日のお風呂で話した、少し特殊な花火を三人に掲げる。薄暗い方がきれいに見えやすいということで、ここで初お披露目です。
 たくさんの光花火が入った袋から一本を取り出し。

「レグナ、一度スマホのライトで私の手元を照らしてくださいます?」
「はいよ」

 レグナのスマホのライトで明るくなったところで、私側の持ち手の先にあるところを指さしました。

「ここ。わかります?」
「…?」
「ボタンか?」
「そうです。レグナ、ライトありがとうございました」
「ん」
「そしてここのボタンを押してもらいましてですね」

 ライトが消えてからかちっと、そのボタンを押すと。

「わぁ…」

 よく見る花火と同様、火薬部分から華やかな明かりがつきました。

 見た目も花火そのもの。

「昨日も言いましたとおり、ペンライトの要領で手持ち部分の先についている電飾が光る花火になっています。このボタンを押して……だいたい二、三分くらいかしら。花火が消えるようにこのライトも消えていきます」

 そして、と。
 現在煌々と光っている光へ触れる。

「このように触っても熱くもなく、やけどの心配もありません」
「クリスティアが万が一やけどをする心配もないと」
「えぇ、ご安心くださいな」

 話している間に、少しずつライトが消えていく。

「ほんとの花火みたい…」
「でしょう?」
「これなら四人で楽しめるね」

 レグナに頷いて。リアスを見る。

「いかがでしょう?」

 そう、聞けば。

 今回は特にめんどくさそうな顔もせず、彼は軽く息をつきました。

「……反論する余地もないな」
「ご快諾いただけて何よりです」

 消えてしまった光花火を使用済みの花火入れ用として持ってきた空のバケツに入れ、三人へ。

「では、ここからはお好きな花火で楽しみましょう?」

 そう笑えば、私の大好きな笑みで頷いてくれました。

「花火は三種類くらい?」
「えぇ。手持ちができるものでメジャーなものをお願いしましたわ」
「ロケット…」
「それはもれなく私が打ち抜かれてしまうのでお断りしました」
「賢明な判断だな」

 話しながら、四人で花火を選ぶ。

「種類が少ない代わりに色はたくさんご用意しました。途中で変わったりもしますよ」
「なんか名称あったよね花火」
「よくあるのがすすき花火だったか。あの紙ビラみたいなのがついているやつ」
「四方八方に火花が散るのがスパーク花火ですね。うちのはその二つと線香花火が入っています」

 いくつかある中で、まずはクリスティアから一本。

「クリスこれ」
「すすき花火ですね」
「紅いの出る…?」
「もちろん出ますよ」
「紅しか出ないとかいうオチはないよな」
「さすがにそんなあなた色で染まるようなことはしませんよ」

 少し多めに入れてはいますけれども。クリスティアのために。
 そんな私の考えはお見通しなのか、呆れた目を向けてからリアスはスパーク花火を。続いてレグナもスパークを取ったので、私はクリスティアと同じすすき花火を手に取りました。

 選んだ花火を持ち、四人少し離れて左にクリス、右にレグナ、目の前にリアスと円を描く。

「では参りましょうか」
「せーの…」

 クリスティアのかけ声で、第一灯。

 かちっと小さな音が複数なった後。

「…♪」

 光花火の先から、ゆっくりとそれぞれの花火が灯り始めました。

「紅ー…」
「ふふ、私はクリスティアみたいな水色ですね」
「俺のは黄色かな」
「俺は白か」

 電飾ということで特に大きな音もなく。その分会話が弾んでいく。

「白って花火にしちゃ珍しいね」
「そこは電飾ならではですわ。蛍光灯をモチーフに」
「いい雰囲気が台無しだな」
「面白味があると言ってください」

 ねぇよと言いたげな雰囲気はスルーしまして。
 光り輝く花火へと目を向ける。

「意外と目とかも痛くなりませんね」
「むしろ優しい方じゃない? においとか煙もないし」
「これは商品化できそうですわ」
「レグナよかったじゃないか、支出もでかいが収入も大きいぞ」
「来年の愛原家の表見るのいろんな意味で怖い」

 なんて、華やかな電飾の中で大変色気もロマンもないお話をしている間に。

「終わったー」

 それぞれが光花火一本目を終えました。

「まだありますし、次に参りましょう」
「ん…」

 終わった花火はバケツに入れて、次の花火の選定へ。
 クリスティアとしゃがんで選んでいる中、横に立っている男性陣から言葉が落ちてくる。

「思ったより数はないんだな」
「カリナのことだからすげぇいっぱい入れてくると思った」
「夜とはいえど夏ですからね。気温が読めないので一人三本程度を目安にしました」

 クリスティアに何かあっても嫌ですし。
 ね、と笑うとかわいらしく首を傾げて。

「クリス次これ…」
「では私も同じくスパークにしましょうか」
「んじゃ俺らはすすき?」
「あぁ」

 先ほどとは逆の、女子組がスパーク花火、男子組はすすき花火を手に取り、また同じように円を描く。

「第二灯、行きましょう」
「せーの」

 リアスのかけ声で、二灯目。

 本当の花火だったならぱちぱち鳴りそうな勢いで四方に散る私の花火の色は、

「あら、お兄さまのような緑ですわ」
「俺はオレンジかな」
「わたしカリナのピンクー」
「俺は水色だな」

 音もないけれど、華やかな明かりがまた砂浜を照らす。

 ぼんやりとその花たちを見つめながら。

「花火ってときたまゲームもしますよね」
「あれ線香花火じゃない?」
「長く持ってた方が、勝ち…」
「ラストに線香花火が待っていますし、せっかくならゲームでも──」

 あ、待って?

「どうしたカリナ」

 ふと思い至ってしまって、口が止まる。不思議に思ったらしいリアスの声かけに、頭の中を整理しつつ言葉を紡ぐ。

「……線香花火でゲーム……あれですよね、火薬が落ちたら負けという」
「セオリーはまぁ、そうなんじゃない?」
「火薬…」

 全員、一斉に手持ちの光花火を見る。

 きっと思い至ったことは同じなのでしょう。

 そもそもこの花火、光なのだから火薬など存在しないと。

「落ちるものがないじゃないですか」
「設計はお前だろう」
「しかも電飾で多少個人差はあれど消えるタイミングも同じじゃないですか」
「ペンライトの要領だからね」
「線香花火の醍醐味がありませんわ」

 その元凶はそう。

「元はあなたが過保護すぎるからこういう事態なんですよね」
「まぁそこはたびたび悪いとは思っているが?」
「たまにはもっと労ってくれてもいいんですよリアス」
「ご苦労」

 今この男を心底刺したい。

 愛刀ではなく花火の持ち手を握りしめたところで、ちょうど花火も終わりを告げました。

「やるなら今だと花火がGOサインを出しました」
「花火の代わりに血しぶきでも飛ばす気か」
「クリス、これからあなたの大好きな紅が見れそうですよ」
「とりあえず吹っ飛ばさないであげてね…」

 恋人からも血しぶきOKいただきました。

「いざ」
「バカやっていないでほら」

 刀の代わりに消灯した光花火を構えたら。
 目の前には最後の花火。

「命拾いしましたねリアス」
「そもそもお前の攻撃なんぞで俺が死ぬか」

 ムカついて受け取った線香花火折るところだったじゃないですか。

「電気通すために頑丈にしておいてよかったです……」
「クリスに持たせても安心仕様だね」
「レグナどうしてそこでわたしを出すの…」

 横でべしんというちょっと痛い音にご愁傷様ですと心の中で合掌し、終わった花火をバケツに入れて、先に円を描いていた幼なじみの元へ。先ほどとは違って少し近づき、四人揃ってしゃがみました。
 頭をぱぱっと切り替えて、にっこり笑い。

「では早くも最後ですね」
「行くよー、せーの」

 花火を構え、レグナの声で光を灯す。

「…」
「……」

 先ほどまでのじゃれあいで生まれた明るい空気が嘘のように、その光が一気に静寂を生みました。

 聞こえるのは、波の音だけ。

 本当の線香花火さながらな光に、四人静かに行く末を見守る。

 私の緑、レグナのピンク、クリスの紅、リアスの水色。

 きれいにそれぞれのテーマカラーが揃った光。

 消えないで欲しいと思うのは、私だけかしら。

 少しずつ、少しずつ。先の方からうっすらと光を失っていく緑の光。

 まるで愛する兄の命が、少しずつ消えていくように思えてしまう。

「……」

 あぁ最後に線香花火なんてするものじゃなかったなぁという考えが浮かんでしまったのは。

 ふと見渡した三人も、同じように寂しそうにしていたから。

 それが、どうしても嫌で。

 口が開く。

「お願い事をしましょうか」

 視線が集まったように感じるけれど、目は光花火に落としたまま。

「本来の線香花火は、火薬が落ちず最後まで灯っていれば願いが叶うと、聞いたことがあります」

 でも、これは。

「この花火は幸い、火薬もなにもありませんわ」

 だから、

「きっとお願いは絶対叶うと思うのです」

 ただのジンクス。
 誰かが考えた、花火を楽しむだけのちょっとしたお遊び。

 でも、もしかしたら、本当に叶うかもしれない。

「どうでしょう?」

 いつもの笑みは崩さずに。顔を上げて聞けば。

 四人は、ふっと笑ってくださいました。

 私が大好きな、みんなの笑顔。

「お前らしいな」
「これで叶ったら、カリナ商売上がったり…!」

 二人に微笑んで。
 最後に、兄を見る。

「ね、レグナ」

 笑えば、兄ももちろん。

「いいんじゃない」

 優しく、笑ってくれた。

「では」

 残り三分の一のところ。きっと三十秒もないでしょう。

 声を掛ければ、全員がまた花火に目を落としました。

「お願い事、しましょうか」

 言って、目を、閉じる。

 願い事。
 もしもひとつだけ、叶うとしたら──?

 四人で望んだ「明日」を歩きたい?
 クリスティアとリアスの結婚式が見たい?

 レグナとずっと一緒にいたい?

 そのどれもに、心の中で首を振った。

 もしも、ひとつだけ叶うとしたならば。

 それはきっと四人、同じ。

 口には出さないけれど。

 目を開けた先にいる三人が、微笑んでいたから。

「さて、花火も終わりましたし戻りましょうか」

 彼らも同じことを望んでくれただろうと、立ち上がって。

 そっと両手に触れた冷たく、暖かい温もりを握り返した。

『四人でいられますように。望んだ明日が来なくてもいいから』/カリナ


 楽しくて、ちょっとだけ切ない気持ちにもなって、どきどきもした、六日間。

 それが、あっという間に終わる。

「…♪」

 旅行最終日。今日は移動だけなんだけど、お迎えが来るまでのほんの少しの間だけ、外に出ていいって言われたから。

 みんなで、波打ち際を歩いてく。
 サンダルだし濡れてもいいやって、パシャパシャ水を弾きながら。

「浜辺を歩く美少女ですわ……」

 後ろで違うパシャパシャって音が聞こえる気がするけどそこはほっといて。

「最後、結構晴れてよかったね」
「その分長居はできないがな」

 日傘で隠れちゃってるけど、隣を歩くリアス様の顔はきっとちょっとだけ残念そうな顔。

 それに平気だよって言うように、あったかい手を取った。すぐに、握り返されて。ほっぺがゆるんでしまう。

 日傘あってよかった。顔を隠すように傘ごとうつむいて。

「…」

 みんなで歩きながら、あっという間だった六日間を思い出す。

 波のプールは、久しぶりにレグナとペアだった。リアス様とカリナがやっぱり仲良くて。でも認めないのがおもしろくて。レグナといっぱいお腹抱えて笑った。
 チェスも、カリナのおかげでまた楽しめて。
 ものすごく久しぶりの海も、プールも、本当に楽しかった。冷たくて、きらきらして。

 きらきら、して──。

 なんて思い返していったら、もちろん”それ”も思い出してしまうわけで。

 足下は冷たいはずなのに、顔が熱くなる気がした。

 止まってと思っても、止まらない。

 きらきら。

 リアス様。

 見慣れてるはずだった水に濡れたリアス様。髪をかきあげる仕草、普段降りてる前髪が上がってる姿。細身だけどしっかり着いた筋肉。そこを流れてく水滴。光に当たって、きらきらしてて。
 宝石みたいな紅い瞳に、射抜かれて。

 思い出すだけで、どきどきしてしまう。

 プールのときだけなら、あぁなんてわたし恥ずかしいことを、だけで済んだのに。

 記憶に焼き付いて離れないのは、海のとき。

 男の人、みたいな。でも不思議と怖くはなくて。いつもだったらすごくすごく怖かったはずだったのに、あのときは。

「どうした」

 今は優しくのぞき込んでくる紅い瞳が、全然怖くなかった。

 むしろ──。

「、わっ…」
「顔が赤いが」

 ぼんやりしてたら、リアス様の手がほっぺに触れて、思わず肩が跳ねて立ち止まる。それに構わずに、リアス様はそのままいとおしそうにわたしのほっぺをなでた。

「気分悪いか?」

 その声には、首を横に振る。
 優しく聞いてくる声が、どことなく甘く感じるのは気のせいかな。

「へい、き…」
「……」

 目をそらしても、じっと見られてる気がする。
 海のこととか思い出してどきどきして、まっすぐリアス様が見れない。

「クリスティア」
「平気です?」
「水分とりなクリス」

 立ち止まってたら後ろを歩いてたカリナとレグナも追いついてきて。みんながのぞき込むようにわたしを見る。違うの、体調は平気なの。ある意味ちょっと変だけども。

 レグナが差し出してきた冷たいスポーツドリンクはお気持ちだけもらっておいて。どこを見ていいのかわかんなくて視線がうろうろする。

 心配そうなカリナ、みんなの足を冷たくしてる海。わたしのほっぺに伸びるリアス様の手。

 そこから、たどっていって。

 心配そうだけど、光できらきらしてる、紅い瞳。

 名前を呼ぶ、唇。

 どきどきなんてかわいい音じゃない。いろいろ思い出して、心臓がバクバクし始めた。

「ぇ、っと…」
「そろそろ車が着くはずなんですが……」
「ホテル内で待機していた方が良さそうか」
「わっ……」

 リアス様に抱き上げられて、体が宙に浮く。日傘は離さないようにしつつ、いつもの癖で下を見れば。

 また、紅いきれいな目と合う。

 しかも、さっきよりも近く。

 今はだめだ。

 思わず手がゆるんでしまいそうになったけれどなんとか両手の物たちは持ち直して。

「っ…」

 こんなとき頼りになるレグナに、助けを求めるように視線を送った。

「……!」

 ちょっとだけ口も動かして。体調悪いんじゃなくて、違う”変”だって、伝える。
 そしたらさすがレグナ、すぐにわかってくれた。今リアス様と一緒にいるのやばいの、どうにかこう、話題そらすとかなんとかして。

 そう、念も送りつつ伝えたら。

 任せて、と笑ってくれる。

 レグナ、さすが──

「カリナ、今クリスがリアスといい雰囲気になりたいって」

 裏切りの達人だよね知ってた。

「レグナちがうっ!!」
「クリスティアがさ、リアスといい雰囲気だったときのこと思い出してどきどきしちゃってるみたいだから」
「まぁ」

 ちょっとなに全部暴露しちゃってんの。
 リアス様すごいびっくりした顔してるじゃん。わたしもびっくりするよ。

「レグナっ!」
「今リアスといるとやばいんでしょ?」
「やばいけどもっ!」

 なんで全部伝わってるのにその口から思ったのと違う提案出ちゃったかな。

 さっきよりも顔熱い。絶対真っ赤になってる。
 わたわたしていろんなとこに視線が行くけど最終的につい癖で、リアス様を見たら。

「……」

 若干、ほっぺ紅くして目そらしてるリアス様。

 そこで照れないでわたしも照れる。

「あらあら、リアスからしたら今二人きりになったらこっちもまずいというお考えかしら?」
「思考を読むな」
「いーじゃん、きれいな海、日傘の中でするくらい」

 レグナに言われて、ぶわって体ごと熱くなった。

 する。

 するって、もちろん、あれですよね。

 私が何度か思わずけしかけてしまった、

「き、きす…?」
「夏の魔法効果でまだいけるかもしれませんわ。プールや海ではしたくなるような雰囲気だったのでしょう?」

 カリナに、うなずくけれど。

 目があった紅い目は、照れながらもきまずい顔。きっとわたしも同じ。

「あ、もちろん俺らは退散するから」
「ぜひ二人っきりで素敵な夏をお楽しみくださいな」

 そんなわたしたちに構わず、楽しそうに、でもどこかうれしそうに笑いながら歩き出そうとする双子。

 待って。

「ふ、ふたり、っきりで、するって、ゆった!」
「今から二人っきりにしますでしょう?」
「そ、そうじゃなくて…!」
「公共の場ではさすがに良くないだろう」
「その公共の場で思わずしそうになったやつが何言ってんの」

 ぐっと押し黙ってしまうリアス様。そこで負けないで、言い返して。大丈夫だよ止まったんだからセーフだよ。

 二人でわたわたする中、カリナはとってもうれしそうに歩き出す。

「でもよかったですわ。まさか旅行でこんなに進展するなんて」
「まだ、みすいっ!」
「それでも進んだことは確かでしょう?」

 キス、したくなったと言ってましたものね。なんて。

 振り向いてかわいらしく言ってるのに、今だけはかわいくない。

 でも、ほんの少し空気を変えてくれたのは確かで。リアス様におろしてもらって、ゆったりと前を歩くカリナを追う。

「口づけはいつかしら」
「せめて夏の魔法がかかってる間にもう少し進展して欲しいよね」

 してやったりって顔で笑う元凶のレグナの頭はぺしんと叩いておいて。

 また、前を見た。

 そこには、楽しそうに、うれしそうに、笑うカリナ。

 あぁ、そんな風に笑ってるのはなんか久しぶりだなって。
 それを見たら、さっきまでのからかいもやっとかわいく思えてくる。

 後ろ歩きでカリナは、わたしとリアス様を見た。

「ねぇ」

 優しくて、あったかい笑みで。

「良い報告、期待していますね」

 そんなことを言われてしまったら。

 あのころからずっと、この子が望んでいる姿を見せられていないから。

「…がんばる、ね」

 思わずそんな言葉がこぼれてしまって。

 言った後に自分でもびっくりしたけれど。

 にっこり、うれしそうに笑うカリナを見て。
 リアス様と、強く手を握った。

『いつかあなたの前で、幸せな姿を。』/クリスティア