クリスティアに物語を聞かせてもらう 未来へ続く物語の記憶 Second April-III 画面に映る人を見る。 その人は縛られながらも笑っていて。《俺は約束を果たしに来ただけなんだよっ!! あいつが望んだんだそれをっ!! なのにあいつは忘れていやがったんだ!》 なんて、ボリュームをかなり小さくしても耳障りなくらいでかい声で叫ぶ。... 2025/04/12 07:00 クリスティアに物語を聞かせてもらう
クリスティアに物語を聞かせてもらう 違う意味でまた「すまない」と言われるのは、もう少し先の話 きっとそれは、当たり前になっていたんだと思う。「それでね!」「うん」 隣で話す美織ちゃんは、口元はずっと笑みだから感情がわかりづらいけれど。目を見れば、感情がちゃんとわかる。 今、楽しんでくれているということ。 中学の終わり。 二人とも人間... 2025/04/12 06:55 クリスティアに物語を聞かせてもらう
クリスティアに物語を聞かせてもらう この銃口の先に、君がいる-0- 僕は君に銃口を向ける。君も僕に銃口を向ける。涙を流して、震える指で、僕らはその、引き金を引いた―「時雨ー!」「ん・・・?」いつもと変わらない穏やかな朝。僕、玖珂羅時雨くがら しぐれはほんの少し遠くから聞こえる、僕を呼ぶ声で目を覚ました。「朝... 2025/04/10 07:00 クリスティアに物語を聞かせてもらう
クリスティアに物語を聞かせてもらう 未来へ続く物語の記憶 Second April-II 春休みの最後となる木曜日。 いつものごとくカップルのお宅にお邪魔させていただき、今日は新学期前日ですし来訪者もありませんねと、少し久しぶりとなる四人の時間を過ごしていました。 四人でローテーブルを囲み、レグナが作ってくれたパンケーキを口に運... 2025/04/07 07:00 クリスティアに物語を聞かせてもらう
クリスティアに物語を聞かせてもらう 後日その壁を優雅に越えようとしている不良がいました 「告白しようと思ってるんだ」 突然言われた言葉に、自分でもわかるくらい目を見開く。その先にいる彼は、少しまだ迷っているんだろうけれど、本気がうかがえて。「……誰に」 放課後の少しまだざわつく教室の中。 彼にだけ届く声で、そう言えば。 目の前... 2025/04/07 06:55 クリスティアに物語を聞かせてもらう
クリスティアに物語を聞かせてもらう 未来へ続く物語の記憶 Second April-I 約束というものは、必ずしも果たせるわけではないものであると思う。 たとえば結婚をしようという将来の誓い。 たとえば、明日出掛けようという些細な約束。 そして。「終わらないわっ!!」 たとえば学校で出る課題も教師との約束であり、ヒトはなかなか... 2025/04/04 07:00 クリスティアに物語を聞かせてもらう
クリスティアに物語を聞かせてもらう 勝利という花を咲かせるまでは、きっとあと少し 「疲れちゃわない?」 その声に、自分でもわかるくらい驚いた顔をしてそちらを向いた。 けれど視線の先の友人は、ゲームに目を落としまま、どこか興味なさげに僕に続ける。「頑張りすぎてないかなって」「……僕の話か?」「そう、祈童の話」 そう言われて... 2025/04/04 06:55 クリスティアに物語を聞かせてもらう
ゼロの記憶 大充実の3月でした! 4月も充実した月にしていきます! みなさまこんにちは! 澪ナギです!4月になりましたね! 4月らしからぬ寒さになっておりますが、みなさまお元気でしょうか?ナギはとても元気に過ごしております! 今月はエイプリルフールから始まりまして、本日ブログとなります。たくさん振り返りして... 2025/04/02 11:50 ゼロの記憶
クリスティアに物語を聞かせてもらう 悪夢の中が今の君だったなら、俺は二度と帰ってこれなかったんだろう 気づいたら、暗い部屋にいた。 周りを見渡したら、暗くて見えづらいけど、丸いものとかかごが置いてある。「……倉庫……?」 急だなってことと、においが場所特有な感じがないなってことから、すぐに夢だってわかった。すぐ気づくのもあんまり楽しくないな... 2025/04/01 06:55 クリスティアに物語を聞かせてもらう
クリスティアに物語を聞かせてもらう F-Marchの後話短編 中学の頃から見慣れた、紫のフードを見て、問う。「本当に行くの」 襟足だけ伸びてる不思議な髪形をした現相棒は、振り返ることなく。ベッドに腰かけながらいつもの調子で頷いた。「そりゃもちろん。カワイイ後輩が困ってるみたいだし?」「そう」 真っ白い... 2025/03/31 06:55 クリスティアに物語を聞かせてもらう
クリスティアに物語を聞かせてもらう 未来へ続く物語の記憶 March-VII コツコツと爪先を鳴らしながら靴を履く同級生の背を見る。 何度か靴で地面を叩いたそいつらは、きちんと履けたのか、こちらを振り返った。『じゃあ炎上クン!』『おじゃましましたですっ』「えっと、お邪魔しました」『嬢ちゃんによろしく頼むぜ』「あぁ」 ... 2025/03/27 06:47 クリスティアに物語を聞かせてもらう
クリスティアに物語を聞かせてもらう さくらの日パズルの夢シリーズ 運命の日は、それが終わりの年じゃなくても。ときどき不思議なことが起きた。「、ぅ」「熱、下がりませんね」「んー、解熱剤も効かないね」 私たちの誰かが、体調を崩したり、下手したら死んでいたんじゃないかというようなけがをしたり。結局はそのまま治る... 2025/03/27 06:46 クリスティアに物語を聞かせてもらう
クリスティアに物語を聞かせてもらう 未来へ続く物語の記憶 March-VI こつり、ヒールを鳴らしながら廊下を歩いていく。 手に持った荷物を落とさないように気をつけつつ足早に歩いて行って、ひとつのドアの前で足を止めた。 ドアの隣に掛けてある札の名前を見て、間違っていないことを確認し。 そっと口角を上げて、少々お行儀... 2025/03/24 07:00 クリスティアに物語を聞かせてもらう
クリスティアに物語を聞かせてもらう あなたのぬくもり そっと、触れてみる。 輪郭をなぞって、髪に触れて。頬を撫でて、少し骨ばった手を、そっと、そっと。指先でなぞっていった。 あなたはいつだって、笑ってくれる。 あぁ、たまには、むくれることもあるかもしれない。 けれどほとんどは、ずっとずっと笑っ... 2025/03/22 07:00 クリスティアに物語を聞かせてもらう
クリスティアに物語を聞かせてもらう -幸願病- 私は、あなたの幸せを願う イヤホンを付けて、音楽を掛けて。 いろんな音を、シャットアウトしてみる。 世界の音、誰かの音。 ――私の、頭の声の音を。―1― きっかけなんて、覚えてなかった。 気づいたら、私の頭の中には「それ」がいる。 思いたくない言葉。苦しむ私をあざ笑... 2025/03/20 07:00 クリスティアに物語を聞かせてもらう
クリスティアに物語を聞かせてもらう 未来へ続く物語の記憶 March-V 土日が過ぎて、一日自習期間を挟んでやってきた三月二十日火曜日。俺たち幼なじみたちのテストの日。 笑守人は三学期のテストは一学期もしくは二学期で選んだもののどちらかを受けるシステムになっているので、護衛というリアスが不安になるものは当然却下し... 2025/03/17 07:00 クリスティアに物語を聞かせてもらう
クリスティアに物語を聞かせてもらう 未来へ続く物語の記憶 March-IV ホワイトデー自習期間の放課後、裏庭にて美織一日早いけどホワイトデーよ! 当日で渡せないのが悔しいわ……結仕方ないさ。テストの関係上、全員で集まれるのが今日か昨日だったのだから美織そうだけどー!ウリオステストと言や、今回内部テストは旦那たちだ... 2025/03/14 07:00 クリスティアに物語を聞かせてもらう
レグナと一緒に音楽を聴く また逢う日まで piano collection レグナ5/2に新しく曲が公開したよ月・金で上がる、メイキングでも全八曲分ちらほら聴けるよ。メイキングは今のところYouTubeのみだから、よかったらあそびに来てね 2025/03/10 19:20 2025/05/05 07:07 レグナと一緒に音楽を聴く
クリスティアに物語を聞かせてもらう 未来へ続く物語の記憶 March-III 双子の誕生日を無事に祝い終え、雛祭りも終わり。 来週にホワイトデーやテスト習慣を控えた水曜日の放課後。 上級生に声を掛けられてやってきたのは。「演習場ではなく道場、です?」 授業棟の端の方にある道場。新鮮な和風の室内を見回しながら足を踏み入... 2025/03/06 07:00 クリスティアに物語を聞かせてもらう