また逢う日まで

クリスティアに物語を聞かせてもらう

季節話シリーズ(お正月・七夕)

お正月。日本のお正月と言えば。「振り袖、お餅つき、書き初め……です?」「じゃないかな。あんまり縁がなかったから詳しくはわかんないけど」 新年。日本で過ごすお正月。今年はリアスとクリスティアのご両親がお仕事やお出かけがあるからと家を開けている...
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前世兄妹シリーズ

たった一度のあなたとの思い出。 どんなにあなたが思い出すことはなくても。 きっとわたしは、ずっと忘れることはないのでしょう。「…」 ぼうっと天井を見上げる。 木の板はぜんぜん豪華になんて見えないけれど。今のわたしにはなんでもきれいで、豪華に...
クリスティアに物語を聞かせてもらう

あなたに愛を伝えるために、わたしは今日も、黒く塗りつぶされる文字を綴る

愛の言葉を言えない。 「好き」っていう二文字も、「大好き」って四文字も。 あのとき言いたかった「愛してる」っていう五文字も。 たったの数文字。でも言うってなったら緊張しちゃう、愛の告白。 もしあの頃。 あなたに言えていたならどんな反応をした...
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すれ違った君に、次はきっと”初めまして”と返すだろう

──今はもう、思い出すことなんてほとんどない。一生の後悔を背負って終わった、一つの恋愛話。「……はー……」 運命の繰り返しが何百回目かわかんなくなってきた頃の、争いが少し多かった時代。明日があるかなんてわからない、今日も、生き抜けるかわから...
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3月27日の奇跡

──天使になって、人生をやり直すかい? そう、言葉が出てきたのは。 たぶん、ボク自身がもう、後悔したくなかったから。「……今日もそうやって、駄々をこねる気かい?」「……」 紅い目の少年は、一瞬だけこちらを睨んだ後、すぐにそっぽを向いてしまっ...
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いつかは、晴れた日にめいっぱい外で駆け回ろう

「♪、♪」「冷えるぞ」「んっ」 そう声をかけても、水色の恋人は窓から離れない。 普段から冷たい手は、こちらに戻ってきたらより一層冷えているのだろうと微笑み、読んでいた本はソファに置いた。 恋人が釘付けになっている窓の外を見やれば、少し季節か...
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いつだって、かっこよくてかわいいヒーローの一番でいたい

「こわい」 呟かれた声に、そちらを向いた。 ソファの上にちょこんと座り、膝を抱えている恋人は、また。「…こわい」 こぼして、俺にもたれかかる。かわいげのあるそれに微笑んでしまうのはしょうがない。なるべく見せないようにはしつつ。「珍しいな」 ...
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しあわせという名の終わりが、永遠に来ませんように

「キミから”幸せ”って言葉を聞いたことがないよね」 とある運命の日を終えて、天界に帰って数日。突然セイレンが言って来た。 勉強期間中だから、本を広げたまま。セイレンを見上げて、首を傾げる。「いきなりどうしたの…?」「なんとなく。ボクはキミか...
未来へ続く物語の記憶

準備中

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