あの日、人として生まれた僕らはすべてを失った。
愛する人を、これから歩めるはずだった、幸せな未来を。
守ることも、伝えることも叶わずに。


そんな人生を受け入れたくなくて、生まれ変わることを拒んだ。

見かねた神様は、笑う。
「天使になって、人生をやり直してみるかい?」と。


もう、想いを伝えられなかったことを後悔したくない。
愛する彼女を守れなかった悲しみを、受け入れたくない。
自分の選択に、もう絶望したくない。
兄に辛い決断をさせてしまったことを、償いたい。


そう、強く願って。
神様の手を取った。



たとえそれが、────でも。



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