本日誕生日・レグナ&カリナ語り
志貴零です!
本日はひな祭りですね! 零の家にもお雛様を飾っております。
そしてそんな今日は主人公組の双子ちゃん、レグナとカリナのお誕生日でもあります!
おめでとう!
クリスマスのときにクリスティアの語りをやったので、せめて主人公組は全員やりたいと思い、今回も延々と語っていきます!
前回簡単なプロフィールと、ざっくりとした現代まで続くお話。
兄、レグナは3/3生まれのB型、身長は172cmで、リアスのちょっと下くらい。
妹、カリナは同様の3/3生まれB型、身長は160cmで、クリスとリアスの間くらいでしょうか。
彼らは元人間、現在天使として、長い長い人生を生きています。
クリスティアと同じく、約一万年前。
レグナとカリナは小さな村で、共に生まれました。
イメージカラーの翠と桜色の、互いを分け合ったようなオッドアイを持つ二人。レグナにとっては、とても自慢な瞳でした。
彼らが生まれた家は、薬師、今でいうちょっとしたお医者さんの家庭。
けれど環境は良くなく。幼い頃から、虐げられる日々が続きます。
そして村の人々の当たりもよくありませんでした。
レグナとカリナが生まれてから、彼らの家から響くようになった、彼女たちに対する怒号。
毎日、毎日響くそれに、気を病んだ人が出たとして、「病の子」と呼ばれるようになります。
村からも親からも愛されず、虐げられて生きることになった二人。
唯一気を許せるのは、お互いと、そして同じ境遇にあったリアス。
そんな辛い状況でも、とくにレグナには、強い支えがありました。
妹のカリナ。
彼女は、小さな頃から笑顔がよく似合う女の子。
辛い境遇を自覚するようになっても、満開の笑顔で笑う彼女は、レグナにとって心の支えでした。
明日はこんなところへ行こう。
今日は楽しかったね。
明日はどんな一日かな。
そう言って笑う彼女。
けれど、いつからか。
辛い状況でも笑っていた彼女の満開の笑顔は、あまり見れなくなりました。
本格的に始まった暴力。
痛いと泣き叫ぶ妹を見るのが辛くて、悲しくて。なんとか我慢して無理して笑っている顔も、さらに辛くて。
レグナは、彼女の分まで暴力を受けるようになります。妹を守るように。
彼女の分まで暴力を受け続けているレグナ。彼だけ、大人になれるかどうかわからないくらい。
そういったところから物語が始まり。
ある日、彼らの世界が変わることになります。
クリスティアの登場。彼女が村にやってきたことによって、暴力が減ることになりました。
今まで暴力を受け続けたレグナの負担は軽くなり、話はカリナの方へ。
彼女は、兄が暴力を受け続けた分、体の痛みはあまりありませんでしたが、心ない言葉の方で精神的な痛みが強い方でした。
クリスティアが来て暴力は大幅に減ったものの、言葉の暴力というのは中々なくなりません。
なんとか笑うことはできるものの、やはり涙の方が多い日々。
そんな彼女のキーパーソンとなるのは、実はリアス。
昔から泣き虫で、レグナがいなければ交流すら持つことなどなかったのではないかというくらい嫌いだった彼。
リアスとしても、口やかましい彼女が大嫌いでした。
けれど、一番寄り添い、お互い同じ場所に立っていた存在でもあります。
泣くときは、いつだって一緒。どちらかが堪えきれなくなって涙を流したら、もう一方も決壊してしまう。つられ泣きのようなイメージですね。
レグナは兄として弱さを見せようとせず、「同じ立場となって」という寄り添いというものはありませんでした。
逆にリアスは、そうやって寄り添います。それによって、なんだかんだまぁ友人には昇格しますかというお互い上から目線の友情ができあがりました。
カリナにとっては、レグナはかっこいい兄。リアスは、恐らく理想だった兄なのではないかと思います。
先を行くのではなくて、辛いときに痛みを分かち合い、互いに寄り添えるリアスのような兄が理想だったのではないでしょうか。
そんなリアスも、クリスティアが来てから泣かないようになります。
自分一人だけ置いて行かれたような気分のカリナ。けれどリアスの言葉によって、強くなろうと決めます。
「カリナが笑えばみんなが笑う」
だから、いつだって笑えるような、そんな強い人になると。
そうしてカリナも、だんだんと泣かなくなっていきました。
プロローグ編、物語の序盤当たりのお話です。
主に序盤や中盤などはリアクリがメインとなって語られることが多い「また逢う日まで」。
双子ちゃんはもしかしたら、主人公でも「サブ主人公」みたいな位置に見られることも多いと思います(自分でもリアクリばかり描いている自覚はあります)
けれど彼らもサブではなく、当然メインの子たちです。
序盤ではリアクリを支え、リアクリの笑顔のために奔走している彼らが中心となるのは、物語の後半から。
カリナの病気です。
リアクリの幸せのために全員で村を出て、幸せに暮らすこと約二年。
カリナはいきなり倒れました。あのころでは原因不明の不治の病。
元々薬師の子ということで、医学に興味を持ったレグナが独学でいろいろと調べていきますが、原因もわからずただ衰弱するのを見ているのみ。
彼女が病気になったことによって、リアスとクリスティアの夫婦のちぎりの目的も、ただ幸せになることから「カリナと、そしてレグナを元気にすること」に変わっていきます。
物語ではカリナのために、という思いばかりですが、レグナへの思いも入っています。
もしかしたらもう、四人で歩くことはできないかもしれない。
いつだって笑顔でいた彼女が、誰よりもみんなの幸せを願い、奔走していた彼女が。親友の幸せな姿を見ることも、この先の未来を見ることも、もうできないかもしれない。
そうして、共に歩めないかもしれない、どうなるかわからない彼女に残せるものとして。彼女が共に歩めるようになるかもしれないという奇跡を信じて。リアスたちは夫婦の契りを交わすことを決意します。
ときは三月。もう少しで、四人が出逢った日でした。
どうしてもそこから再スタートがしたくて、リアスはカリナに向けて「生きろ」と言います。
カリナは、みんなの希望通り。
きちんと3/27まで生きました。
最後はもう気力だったかもしれません。四人で歩みたくて、奇跡を信じたくて。
そんな頑張る妹に、レグナはきっと、たくさんの後悔ばかりだったと思います。
物語で語られるのは、共に歩んだ人生を振り返り、いろんなところに連れて行ったりしてあげればよかったという後悔や、カリナといれて幸せだったと告げています。
きっと心の奥底では、もっとたくさんの思いや、謝罪があると思います。
リアスのように、最後まで諦めずにいれなくてごめん。
治せなくてごめん。辛い思いばかりの人生にしてごめん。
俺と一緒に生まれなければ、もしかしたら長生きして、幸せになれたかもしれないのに。
あのとき村を出なければよかったかもしれない。
親友の幸せな姿を、こんな辛い状態で祝福することになってごめんね。
ねぇ。
もっと一緒に生きたい。
そんな、書ききれない思いがたくさんたくさんあったのだと思います。
そして現実は、どこまでも残酷で。
四人は戦争に巻き込まれ、カリナも、レグナも。親友の結婚式を見ることもできないままその人生を終え。
現代へと、何度も繰り返しながら物語が進みます。
神様にどうしてもとお願いし、人生をやり直すことができるようになった彼ら。
レグナの代償は、「どんな選択をしても妹を救えないこと」。
カリナの代償は、「辛い思いをさせたことを償えないこと」。
そして彼らの代償にはカリナの病気も関わっているので、物語の終盤になるとカリナは病気により床に伏してしまいます。
レグナは何をやっても妹が救えない、やっぱり自分がいない方が幸せになれると思い、いつからか、人生が始まるとカリナから距離を取るようになります。
もう不幸にならないように。どうか、幸せで笑ってくれるように。
けれどそんな思いとは裏腹に、カリナはあの手この手を使ってレグナのそばにいます。その情報収集能力はリアスも引くほど。
カリナも、レグナの気持ちがわからないわけではないのです。自分がいなければ幸せなのかもしれない。
でも、そばにいると、笑ってくれるから。
あの日幸せだったと言ってくれたから。
あのころ、自分が辛い思いをさせてしまった分、今度は自分の手で。幸せに、笑顔にしてみせると誓い、そばにいるようになります。
ただ、四人で幸せな未来をつかみたいという思いがあるので、たとえレグナが離れても、カリナが自ら兄を追わなくても、おのずと四人で集まることにはなるのです。
そうして、また繰り返していく
という感じで、ざっくりと二人のことを語っていきました。
現代での二人は、笑守人学園にてなんだかんだ楽しく過ごしています。
ときに妹に振り回され、妹のびっくり提案に乗り、ときに兄もびっくり発言をし。
四人で、彼らなりに幸せに過ごしています。
現代になるにつれて、レグナはゲームが好きになり、結果雪巴ちゃんと距離を縮めていくことになります。
カリナはその中々屈しない姿勢から武煉先輩に気に入られ、こちらも物語の中盤から後半にかけて距離を縮めていきます。
そちらの物語もどんどん書いていきたいと思います。
彼らの結末はどうなるのか。そして、どういう思いで、雪巴や武煉への思いに向き合うのか。
気になったら是非本編のサンプルなども読んでみてください。
電子書籍発売に合わせて随時更新していくのでお楽しみに。
では双子ちゃん語りはこの辺りで!
お誕生日おめでとう、レグナ、カリナ!