【感想】花園の墓守・桜チョコレート・ティータイム ウォータイム スウィートタイム

夕方頃からずっと作品を読んでおりました、志貴零です

今ちょうど読み終わったので、思いの丈をガーッと!

いつもお世話になっている成瀬さんの作品三冊を読み終えました!

 

 

左から順に!

「ティータイム ウォータイム スウィートタイム」

 

紅茶をテーマにした短編集。

全体的にあまあまとした、読んでいてにやけてしまう作品でした!

シャロさんとアオヤさんのお話では、最後の額にキスするシーンがわぁっとにやけてしまったり。

桜人さんと紅さんのお話では、月がきれいですねというときの返し方がとても素敵でした。紅茶で酔っぱらってしまうのもとてもかわいかったです!

特に印象的だったのは、リコウさんとユカラさんのお話。異界という存在や、精神保全プログラムなど、とても探求心といいますか、そういったものがくすぐられるお話でした!ぜひ長編でも読みたいなと思うお話でした。個人的にはエンシさんも好きです。

短編という短いお話で、情報量や世界観がぎゅっと詰め込まれ、それがまた想像しやすいというのが、いつもながらとても尊敬します…!

成瀬さんの作品は言葉遣いや表現がとてもきれいで、素敵な表現なところは毎回「わぁあ素敵!」と大歓喜しております。表現の話題はまた後半にて…!

 

続いて、「桜チョコレート」。

こちらは後述させていただく「花園の墓守」のセルフ二次創作短編集です!

どれも一度サイトの方で読ませていただいたのですが、二回目だとまた違う楽しみができました。

個人的に「どうして俺をそんなに好きなの」でファレンさんがいう「男前の宣伝か」という言葉が大好きすぎて…!

もう是非して欲しいです男前の宣伝。

そしてちょっと破廉恥なお部屋に閉じこめられたお話の、貴海さんがいう「偽りなく愛している」という言葉に毎度ぐっと来ます。

これはときめくっと胸を押さえてしまいます。そんなまっすぐに「偽りなく愛している」といわれたらときめかないわけがない…。

そんな貴海さんの愛する人であるファレンさんがとても魅力的なんだろうなというのと、貴海さんだからこそ、まっすぐに「愛している」というのが伝わりました。

学パロのお話も、やはり保健の先生似合うなぁとにやにやしておりました。

ファレンさんのあの美貌は保健医さんぴったりですよね!わたしなら何度も通ってしまいそうです。熱がないのに会いに行きたいです。貴海さんに怒られてしまうでしょうか。

そして貴海さんの「そういった」欲にあらがいつつもファレンさんに身をゆだねていくのが、何度読んでも愛おしくてたまらないです。

それを受け止めるファレンさんの母のような愛情も。成瀬さんが紡ぐこのお二人の絡み合いが、わたしはとても好きです…。

 

最後に、今回とくに楽しみにしておりました、本編である「花園の墓守」トライアルエピソード!

いつも短編を読む度に本編も気になっており、トライアルエピソードが出るということで絶対買って読むんだと心に決めておりました。

 

率直に、素晴らしかったという一言がまず出てきます。

世界観が本当に素敵で、花と文字がお話の中心。

彼岸と此岸という二つの場所があり、今回の主人公・由為を始め、きさらさん、衛さんが彼岸へとやってくることでお話が始まります。

食事も武器も、様々なものが花になっており、またその花達の茎に文字が描かれている、という初めて出逢う世界観でした。

本編に初めて触れて、ファレンさんは「物語である」ということに驚き、そういった世界を創り上げる成瀬さんが本当にすごいなと改めて思いました!

また、貴海さんの目がいい代わりに、舌などで行う情報の処理が苦手であるという、初めて知る情報もたくさんあって、読み応えがあるトライアルエピソードでした。

貴海さんの笑い方を読んで、想像し、たしかにあくどいかもしれないと思わず笑ってしまったり。

ファレンさんの紡ぐ過去で、昔から変わらずファレンさんのことを「愛しているから」と言う貴海さんに改めてときめいたり。

 

一番最後に描かれていた、由為くんの決意が個人的にじわっと来ました。

由為くんの、「違う空を見てみたい」という思いもとても好きです。最後に紡がれる、「見終えていないから」と言う言葉にぐっと来て、貴海さんと話しているその最後の場面では、きっとこうして成長していくんだろうな、とか、由為くんはどうやってこの物語を歩んでいくのだろうと、いろいろな思いがあふれました。

 

完全版が早くも楽しみな作品でした!!

きさらさんや七日さん、衛さんと共に紡がれる物語も、貴海さんとファレンさんのさらに深いエピソードも、これからとても楽しみです。

文字の種類や詳しい設定、書館にはいつ入れるようになるのかなとか、由為くんはどんな力が眠っているんだろう、衛さんはどうやって自分の役割を見つけだしてゆくのだろう、などなど、わくわくが止まりません。

 

今回読ませていただいた作品全体を通して、やはり言葉遣いや表現が丁寧できれいだと、何度読んでも思います。

ポットの腹を満たした、という表現が一番印象的でした。自分では思いつかない表現が、物語の中に自然にあふれていて、いつも尊敬をしています。

また描写がとても丁寧で、家の隅から登場人物の爪の先まで、すべてが想像しやすく描かれているという印象です。

成瀬さんの描く文章が本当に大好きで、今回、こうやって一つの形として手に取れたことがとても幸せです。

 

花園の墓守で、七日さんの過去も切なく、彼女の心情の場面では涙がこみ上げてきたり。

コミカルな場面ではわたしも笑ったり。

 

全部書ききれているかわからないのですが、とても素敵な時間でした。

完全版の花園の墓守も楽しみにしています!

 

素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました!