【感想】「眠りの森」、「悪と正義」、「まのらの丘のお姫様」、「七剣八刀短編小説」
本日は読書デーの志貴零です
感想ブログ第二回は、いつもお世話になっている成瀬悠さん(@spring_order)の短編作品です!
ノベルアップ+から「眠りの森」、「悪と正義」
HPから「まのらの丘のお姫様」、「七剣八刀短編小説」の短編四本読ませていただきました!
まずはノベルアップ+の作品から。
作品一覧はこちらから!
眠りの森
キャプションにも「眠りたくなるようなお話」と書いていたのですが本当に寝たくなりました、というのが第一声です。
ただ寝たくなると言っても、今ある自分のお布団ではなくて、作中のふっかふかなベッドで寝たい!というような思いです。
わたし自身あまり寝つきがよい方ではないので、寝具を変えてみたら寝れるのではと真剣に考えたくなるようなお話でした!
作中の方法を見習って、寝るときだけでも少し電子機器を遠ざけてみたりしようかなと思いました。
悪と正義
この話とても好きでした!!
基本的には「正義」に目を向けられるお話が、まさかの「悪」に目を向けてのお話という。
最近とくに、悪役とかでも魅力的だったり好みの人もいたりするので、応援したくなるような気持ちもあるなぁと思いながら読んでいました。
そして悪と正義の戦いが物語やテレビの中でなく実際に行われているというのがとてもおもしろかったです!
だからこそのラストになるのだなと、成瀬さんの発想の豊かさにいつも感動しています。
奇跡が起きない物語だともしかしたら、作中の「悪」のように悪が正義に変わることもあるんだろうなぁと、物語を楽しむ幅が広がりました!
まのらの丘のお姫様
続いてHPからこちらの作品
HPにアップされてからとても楽しみにしておりました!読むのが遅くなってしまって申し訳ないのですが……!
「まのら」と呼ばれる生物がたいっへんかわいいです。主人公である功利さんの前に現れ、まのらさんが他のまのらさんがたくさんいる世界へと少々のお時間お連れするお話。
まのらさんの世界にいらっしゃるまのらさんたちがもうほんとにかわいすぎて……!コックまのらさんにやられました。
まのらさんがときおりうまく言葉が言えないのも胸にどきゅんと。ふわふわぼでーが大好きです。
ほんわかした物語の裏に今の情勢を思わせるもどかしさも映っていて、今だからこそこのお話には癒しのような効果や、考えさせるような効果があるのではないかなと思います。
作中であるようなちょっとしたお掃除などなど、できることはもっといろいろあるんだろうなと。
まのらさんはどうか八つ当たりのものではなく、互いに楽しく話しながら、ともに癒せるような形で共存ができたらなと思いました。
とにかく私はまのらさんを愛でたいっ……!
そして最後のまのらさんのてちてちついていくのに胸を貫かれました。かわいい……。
七剣八刀短編小説
最後のお話はこちら。キスの日に描かれた小説です。
まずお名前が個性豊かですよね!
二刀両断さん、一刀貫通さん。そして白咲月光さんという美しいお名前に、ユートフィアさんというかわいらしいお名前も。
成瀬さんのネーミングセンスは豊かで楽しみのひとつです。「眠りの森」での主人公さんも「実行」さんで「じっこう」さんと読むのがおもしろかったです。
このお話ではちょっとしたバトルを描かれているのですが、持っているものがすごい。ティーカップとな。
そこから一度限りで、望んだものをほぼ完璧に改造できるという。発想力に毎回驚きます……!
そして二刀さんの「サービス」のお言葉が好きでした! 思わず「ぜひ!」なんて思ってしまいます。
コミカルなテンポが楽しいお話でした!
成瀬さんが今現在描かれている「花園の墓守」が終わったら描きたい作品とのこと。この短編一話で作品の楽しみが膨れ上がります! 今の「花園の墓守」の完全版はもちろんのこと、これから紡がれるお話もとても楽しみにしています。
以上、短編4作品とても楽しかったです!
素敵なお時間をありがとうございました!