また逢う日まで サンプル

「で、まだ言えてないんです?」

その言葉に、小さくうなずいた。

まだまだ寒い、一月。カリナと冬に育つ薬草を採っている中で、言われた。
わたしがなにを言えていないか。

リアスへの、愛の言葉。 ...

また逢う日まで サンプル

「悪魔め!!」
「出て行け!!」

飛んでくる家具には、もう慣れた。振り下ろされる腕にも。抵抗はしない。抵抗するとさらに面倒になるというのは、十というまだ幼い年齢でわかりきったことだった。
弟が闇雲に投げてく ...

また逢う日まで サンプル

俺と共に生まれた君の人生は、どんな日々でしたか。

「カリナ」

痩せてしまった手に、自分の手を重ねる。

月明かりが綺麗な夜。窓から差す光が、ゆっくりと開く妹の瞳を照らした。

明日は、三月二 ...

また逢う日まで サンプル

「あんたたちなんていなきゃよかったのよ!!」

物理的な暴力はなくなっても、言葉の暴力だけはなくならない。

「生まなきゃ良かった…!」

悲痛の声。
前は、ごめんねって思ってた。
生まれ ...