また逢う日まで(旧本編)

「……お腹でも痛いんですか?」

 やって来た幼なじみに、そう尋ねずにはいられませんでした。

 八時半になろうとしているバスの中の時計を見て、やっぱり来ないんですねと思っていれば、頭上から聞き慣れた声。まさかと思 ...

また逢う日まで(旧本編)

 もうすぐ八時半になる腕時計を見ながら、ああ、やっぱり来ないんだなぁなんて思う。

 ──だから、本当に驚いた。

「…おはよう」

 聞き慣れた、声。思わず目を向ければ、水色の親友が立って……って ...

また逢う日まで(旧本編)

 リアス様はわたしが寝るまで寝ないし、わたしが起きる前に必ず起きる。自分が先に眠っちゃうのが、不安なんだって。何が起きるのかわからなくて。だから必ず傍にいて、眠るのを見守って、起きるのを待つ。

 いつからか、なんてもう曖昧 ...

また逢う日まで(旧本編)

 再びビーストとヒューマンの争いが起きたので、話し合っているリアスとクリスティアを置いて現場の商店街に来ちゃいました。あとで色々言われそうですが早期解決が一番なのでいいでしょう。
 争っているヒューマンとビーストの間に入って話 ...

また逢う日まで(旧本編)

 ヒューマンとビーストと別れてからしばらく。全員がやっと落ち着いてきた時だった。脱力感と同時に、どっと汗が噴き出す。

「……死ぬかと思った」

 思わずしゃがみ込み、そうこぼした。

「なんか、うん、お ...

また逢う日まで(旧本編)

 突然だけど、この世界では大まかに分けられた同種族間でしか言葉が通じない。ヒューマンはビーストの言葉がわかんないし、もちろんその逆も。

 ただ、俺たちは両方の言葉がわかる。

 俺たちはヒューマンの形をしたビース ...

また逢う日まで(旧本編)

 エシュト学園は、人のために活動する学校。入学したら、自分の夢に向かいながら地域の人たちの為になるようなこともする。その代表的なのが、毎日放課後にある見回り。ほんとはみんな仲良くが一番なのに、異種族間、とくにビーストとヒューマンがちょ ...

また逢う日まで(旧本編)

 その日に失うとわかっているから、どうにかしてそれを回避しようとする。束縛して守れるならいくらでも縛る。でも、それが逆だったなら。
 俺はー。

 レグナから交流遠足の件で色々言われた日の夜。クリスティアが隣で寝息を ...

また逢う日まで(旧本編)

 あの日失うってわかっていたなら、もっともっと、笑顔にしてやりたかった。

「行きたかったな、だってさ」

 そう言えば、リアスは一瞬こっちを見て、また視線を元に戻す。

「交流遠足の話か」
「そ ...

また逢う日まで(旧本編)

 ため息を、つく。

「………」

 今日配られた、プリント。四月二十九日、土曜日に開かれる一年生の交流遠足会。それをぼんやりながめながら、また。

「どした。プリント眺めてため息ついて」

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