未来へ続く物語の記憶

クリスティアに物語を聞かせてもらう

輝きは、時に濁りを宿して

ゴールデンウイーク最終日。 今日は、午前にまだ残ってる罰ゲームやって、午後にごほうびタイム。 ”一日○○”とかは、半日に変更。残ってるって言っても罰消化の日にある程度終わってるから、昨日のチェスで追加になったカリナとレグナの分と、わたしの残...
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さぁ勇者よ、剣を取れ

やっとメイド服が脱げた……。ズボンってすばらしいなと思いながら迎えたゴールデンウィーク四日目。 持ってきたもので残ってるのはチェス。時間もかかるだろうと先に昼飯を食べて、いつものようにリビングに座った。ただ今日は円を描いてではなくて──。「...
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巡り巡る、日々の行い

しまった。本当にやらかしましたこれはいけない。 自分の罰カードを見て、ちょっと時間を戻したい衝動に駆られてます。 リアスとクリスティアのためになるかなと思った罰カードを自分で引いてしまった。 朝からゲーム大会で盛り上がり、四回戦を終えた頃に...
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工作員に新たな仲間が加わりました

泊まり会二日目。 いつも通り日の光を確認してから目を開け、六時頃から順に起き始めた双子を見届けて。八時頃、最後に起きたクリスティアに朝飯を食わせてからリビングに集まる。 俺の目の前にレグナ、右にカリナ、左にクリスティアと座り、真ん中には朝飯...
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輝く日々の行く末は、希望か絶望か

五月二日、夜。学校を終え、クリスティアと食事を済ませ家で待機していると、インターホンが鳴った。後ろに彼女を引き連れて出迎えようと扉を開けると。 決して一週間弱の泊まりでは必要ないであろう荷物を携えた双子が立っていた。 「……山に籠もりにでも...
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どんなに強くなっても、敵わない敵もいる

──魔術。 それは魔力を持っているハーフやビーストが扱うことのできる術。けれど、魔力を持っている”だけ”では実は魔術は使えないんです。魔力とは能力を会得し、そして具現化させるための手段となるもの。 私たちは”魔力結晶”と呼ばれる、能力を結晶...
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脱平和の先にある小さな平和

きれいな景色が好き。お花畑も、夕焼けも、星空も、海の中も。いろんな場所の、いろんな景色が好きだった。「きれいだね…」 もう何年ぶりかもわからない、この観覧車の中の景色も。「……悪くはないな」 観覧車から見下ろした景色につぶやけば、隣に座るリ...
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とある双子による予感と工作

リアス様はわたしが寝るまで寝ないし、わたしが起きる前に必ず起きる。なにが起きるのかわからないから、自分が先に眠っちゃうのが不安なんだって。だから必ず傍にいて、眠るのを見守って、起きるのを待つ。 いつからか、なんてもう曖昧なくらい昔から続いて...
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とある過保護と自由人による脱平和

ため息を、つく。「………」 今日配られた、プリント。四月二十九日、土曜日に開かれる一年生の交流遠足会。それをぼんやりながめながら、また。「どした。プリント眺めてため息吐いて」 それに気付いたレグナが、声をかけてきた。レグナをちらっと見たあと...
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平和と程遠い僕らの学園生活

運命はいつもいじわる。いじわるで、残酷で。そしてそれは、”変わることなんてない”って、突きつけられてる気がする。 学校のクラス分けとか、あれはまさに運命のいたずらなんじゃないか。 なんで突然、そんな話になるかと言えば。「…高校一年目は終わっ...
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始まりの日 -To you irreplaceable-

「ねぇいつ契り交わすの?」「お前はまたその話か……」 雪が積もって、畑の様子を見に行く。その途中で、リアスに聞いた。そしたらこの呆れ顔。「だって良い歳じゃん」「数年前くらいにも同じようなことを言っていなかったか?」 言ったねぇと笑う。リアス...
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始まりの日 -New place-

「告白しないの?」 なんて言われたら、口に含んだ水を吹き出すわけで。 一通りむせてから、それを言い放った奴へと目を向ける。 そいつはにやにやと笑いながらこちらを見ていた。「…なんだいきなり」「いやぁ、そろそろ行動仕掛けてもいいんじゃないかな...
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始まりの日 -My hero-

「悪魔め!!」「出て行け!!」飛んでくる家具には、もう慣れた。振り下ろされる腕にも。抵抗はしない。抵抗するとさらに面倒になるというのは、十というまだ幼い年齢でわかりきったことだった。弟が闇雲に投げてくる食器を肩に受け、母親が振り下ろしてきた...
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The first moment Prologue -One more chance-

その、願いが届いたかのように。神様は、手を指し伸ばしてくれた。──”天使になって、人生をやり直すかい?”微笑む神様に、笑い返した。答えなんて、決まっている。『失った君との未来を、今度こそ。』「The first moment」/END四人で...