未来へ続く物語の記憶

クリスティアに物語を聞かせてもらう

とある過保護と自由人による脱平和

ため息を、つく。「………」 今日配られた、プリント。四月二十九日、土曜日に開かれる一年生の交流遠足会。それをぼんやりながめながら、また。「どした。プリント眺めてため息吐いて」 それに気付いたレグナが、声をかけてきた。レグナをちらっと見たあと...
クリスティアに物語を聞かせてもらう

平和と程遠い僕らの学園生活

運命はいつもいじわる。いじわるで、残酷で。そしてそれは、”変わることなんてない”って、突きつけられてる気がする。 学校のクラス分けとか、あれはまさに運命のいたずらなんじゃないか。 なんで突然、そんな話になるかと言えば。「…高校一年目は終わっ...
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始まりの日 -To you irreplaceable-

「ねぇいつ契り交わすの?」「お前はまたその話か……」 雪が積もって、畑の様子を見に行く。その途中で、リアスに聞いた。そしたらこの呆れ顔。「だって良い歳じゃん」「数年前くらいにも同じようなことを言っていなかったか?」 言ったねぇと笑う。リアス...
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始まりの日 -New place-

「告白しないの?」 なんて言われたら、口に含んだ水を吹き出すわけで。 一通りむせてから、それを言い放った奴へと目を向ける。 そいつはにやにやと笑いながらこちらを見ていた。「…なんだいきなり」「いやぁ、そろそろ行動仕掛けてもいいんじゃないかな...
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始まりの日 -My hero-

「悪魔め!!」「出て行け!!」飛んでくる家具には、もう慣れた。振り下ろされる腕にも。抵抗はしない。抵抗するとさらに面倒になるというのは、十というまだ幼い年齢でわかりきったことだった。弟が闇雲に投げてくる食器を肩に受け、母親が振り下ろしてきた...
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The first moment Prologue -One more chance-

その、願いが届いたかのように。神様は、手を指し伸ばしてくれた。──”天使になって、人生をやり直すかい?”微笑む神様に、笑い返した。答えなんて、決まっている。『失った君との未来を、今度こそ。』「The first moment」/END四人で...