僕らの思い出

クリスティアに物語を聞かせてもらう

悪夢の中が今の君だったなら、俺は二度と帰ってこれなかったんだろう

気づいたら、暗い部屋にいた。 周りを見渡したら、暗くて見えづらいけど、丸いものとかかごが置いてある。「……倉庫……?」 急だなってことと、においが場所特有な感じがないなってことから、すぐに夢だってわかった。すぐ気づくのもあんまり楽しくないな...
クリスティアに物語を聞かせてもらう

F-Marchの後話短編

中学の頃から見慣れた、紫のフードを見て、問う。「本当に行くの」 襟足だけ伸びてる不思議な髪形をした現相棒は、振り返ることなく。ベッドに腰かけながらいつもの調子で頷いた。「そりゃもちろん。カワイイ後輩が困ってるみたいだし?」「そう」 真っ白い...
クリスティアに物語を聞かせてもらう

さくらの日パズルの夢シリーズ

運命の日は、それが終わりの年じゃなくても。ときどき不思議なことが起きた。「、ぅ」「熱、下がりませんね」「んー、解熱剤も効かないね」 私たちの誰かが、体調を崩したり、下手したら死んでいたんじゃないかというようなけがをしたり。結局はそのまま治る...
クリスティアに物語を聞かせてもらう

また逢う日までさようならシリーズ

「……別れたい……?」 目を見開いて反復する言葉に、頷いた。 四人で新たな村に来て二年近く。 その間、たくさんのことが変わった。嫌なことを言う人たちもいなくなったし、クリスティア以外に友達もできたし。 恋人も、できた。 オトハ=クルーシュト...
クリスティアに物語を聞かせてもらう

ハロウィン短編

ソファに寝転がりながら本を読む。 あぁ中々興味深いなこれはと、ページをめくろうとしたところで、いつものごとく横に気配を感じた。「トリック バットー…」 ひとまず怪我のないよう、読みかけの本だけは頭の横に移動させて、「トリートっ!」 飛び込ん...
クリスティアに物語を聞かせてもらう

龍刹シリーズ短編

入学したエシュト学園で同じクラスになった炎上君は、とんでもないイケメンで有名だ。 顔よし頭よし運動神経だってよし。多分一年生の女子は、どんなに低く見積もっても誰もが一回は気になる人くらいにはなったはず。 当然そんな人に彼女がいないわけがなく...
クリスティアに物語を聞かせてもらう

2023ハーフアニバーサリー短編

大好きな親友に食べ物を渡すと、必ず言うことがある。「カリナ半分する?」 嬉しそうにそう言うから、かわいくて。より喜ぶ、「半分」を選ぶ。「お願いしますわ」「♪」 頷けば、やはり心底嬉しそうに微笑んで。渡したお菓子を半分にして私に渡してくれた。...
クリスティアに物語を聞かせてもらう

ジューンブライド短編

カノジョと過ごした三百六十五日。 たった一度きりの、六月。 その、姿は。 きっと、ずっと。一生忘れない。「ジューンブライドだってよ」 六月中旬、真っ昼間。 いつもの四人、授業を仲良くサボって歩く街中。夜になると着く街灯の一本一本に吊されてる...
クリスティアに物語を聞かせてもらう

2023主人公組バースデーシリーズ

誕生日は、矛盾した自分を許す日だ。「……」 逢いたいのに逢わない。幸せを願って遠ざかって。 いつもはその矛盾した自分を許せないけれど。 今日だけは。「お」 毎年決まった矛盾した想いを手紙に綴って、家を出る支度をする。 時刻は三月三日になる手...
クリスティアに物語を聞かせてもらう

狂気発作シリーズ

紅を見る。 じっと見つめたら、こっちを向いて。「どうした」 やさしく声をかけてくれる。 それに、手を伸ばして。「あか見てた」 そう、言えば。「そうか」 笑って、ほっぺに伸ばした手をゆるしてくれる。 ――あたたかい。 この中にも、紅がある。 ...
クリスティアに物語を聞かせてもらう

狂気シリーズ

”紅は血の色、だめな色”。 みんながこわがる悪魔色。 でも、わたしにとっては、初めて”わたし”を見てくれた、大好きなあなたの色。 そんな”紅”に埋もれて眠れたら、わたしはどんなに幸せなんだろう。「りーあーすーさーまっ」「っと」 大好きなヒト...
クリスティアに物語を聞かせてもらう

小ネタまとめ②

イライラみおりん地味に結→美織←シオン美織「……」笑顔でいらいらしてるシオン「……美織ちゃんイライラしてるなぁ……」結「なんか珍しくないか? というかよくわかるな閃吏」シオン「付き合い長いしね。あと珍しくもない、かな」結「そうなのか」シオン...
クリスティアに物語を聞かせてもらう

小ネタまとめ①

うちの子に「今どこ?」と聞いたらの話シチュエーション:お出かけしてたら人ごみに流されたりどっちかがなんか見入っちゃってはぐれちゃった的な。大体見入っちゃってはぐれるのは雪巴さんと美織。【女子が聞かれるver】リアクリの場合リアス様はぐれたこ...
クリスティアに物語を聞かせてもらう

やっと、君の願いを叶える王子様になれる

本のページをめくれば、隣に座る恋人の方からも紙をめくる音が聞こえる。 文へと目を走らせつつ、時折恋人を確認。 本日マンガを読んでいる恋人は、ぱらりとページをめくりながら、真剣にそれを読んでいた。それに微笑みつつ、また自分の本へと目を落とす。...